Dゾーンで魚を釣った時に、ブレードを固定しているハンダ付けが取れてしまってうまく泳がなくなってしまいました。
玉の固定が外れてしまっています。
同じ状態の人いませんか?
これでは使えないので仕方なく保管してたのですが、もったいないのでどうにか直して使えるようにしたい。
(3/8ozのスピナーベイトが少なくて復活させたいという理由もあります)
そこで今回は、Dゾーンをハンダ付けしてしっかり使えるようにする修復方法を紹介します。
Dゾーンのワイヤーはステンレス
はじめに解説しておくと、Dゾーンのワイヤーはステンレス製です。
大体のスピナーベイトがステンレス製のワイヤーを採用しているのではないでしょうかね。
そこで、ステンレスワイヤーにハンダ付けしていくわけですが、このステンレスへのハンダ付けがちょっと難しいのです。
でもコツを掴めば大丈夫。そのポイントは追々解説していきたいと思います。
ハンダ付けしなきゃダメなの?
他の方法でも固定できそうな気がしますよね? ゴムを巻き付けたりすれば固定できるのでは?
しかし、ルアーバランスを崩さずにしっかり固定するにはハンダ付けがベターです。
ハンダ自体は軽量な上、かなり強力に接着できるため、やはりハンダ付けするのがおすすめ。
ハードに使うものだからこそ手を抜かないことが大事なのです。
用意するもの
まずはDゾーンですね。今回は壊れてしまった3/8ozを使います。
そしてハンダごて。
それにステンレス用のヤニなしハンダ。
サンドペーパーも数cmでいいので用意してください。
番数は粗めがいいです。今回は#240を使います。
あとはDゾーンを固定できるものがあればOKです。
ぼくはラジオペンチのグリップに強めのゴムを巻いて、勝手に挟んでくれるシステムを用意しました。
接合部分をヤスリがけする
下準備として、ステンレスワイヤーの固定部分、つまりハンダを付ける部分を軽くヤスリがけしておきます。
ここがまずひとつめの重要ポイントです。
というのも、ステンレスはハンダが付きづらい。
なので上手くハンダがくっつくようにヤスリがけして表面を荒らしておくと、ガッチリとくっつきやすくなります。
これマジで大事。軽くでいいです。
Dゾーンは固定して自力で立つようにすると作業しやすいですね。
そろそろハンダごてに電源を入れておきましょう。
ハンダ付けする
それでは、ハンダ付けにいってみましょう。
まずブレードを固定する位置を決めます。
隣り合うブレードリングがくっつきすぎないように注意してください。あまりにもキツイと回転しなくなっちゃうので。
隙間を作るために先の細いものを添えておくと良いですね。ぼくは爪楊枝を使っています。
次にハンダ付け部分のワイヤーにハンダごてを当てて温めます。
これが2つ目の重要ポイントです。
ステンレスは熱が重要になります。十分に温めないとハンダがくっついてくれません。
今回30Wの工作用のハンダごてですが、もう少しパワーがあると作業が楽かも。
30Wだったら最低でも30秒くらいコテを当てて温度が上がるのを待ちましょう。
それではハンダを付けます。
金属の玉とステンレスワイヤーの接点をめがけてください。
キレイにする必要はありません。まずは固定できればいいです。
…ちょっと見た目がゴテゴテになりましたが…まぁいいでしょう。
無事ハンダ付けできました!
上手く出来る人はキレイにしてみてくださいね。
スイミングテストは忘れずに
無事ハンダ付けできたので、その流れで前回の記事の手順でスカートも巻きました。
おぉ、新生Dゾーンや…。スカートの色も良いではないか……。
さっそく試しに近くのフィールドでテストしてきました。
泳ぎ最高。スカートもバッチリ。
50キャストくらい投げても問題なくガッチリと固定されていて完璧以外の何者でもない。
これで完全に復活しましたね!
スピナーベイトのハンダ付けは難しくない
というわけでDゾーンをハンダ付けしてブレードを固定しました。
他のメーカーでもスピナーベイトのブレード固定にハンダ付けを採用しているものもあります。(クリスタルS パワーロールとか)
ハンダ付けが取れてしまって困った時は、次の3点に注意してハンダ付けしてみてください。
- ステンレス用のハンダを使う。
- 接着面をヤスリがけする。
- ステンレス部分をしっかり温める。
大事なルアーはメンテナンスしながら末永く使いましょう!