中古ルアーを取り扱っているタックルベリーの店頭では、汚れていたりそのままでは使えないルアーも売られていたりします。
みなさんはなるべくキレイな商品を選びたいところですよね?
ぼくもそうです。
が、ちょっと待ってください。
汚くたってキレイにさえしてしまえば1軍ルアーに変わります。
状態が悪くても諦めないで!
タックルベリーで手に入れたワイルドハンチ
こちらはタックルベリーで540円で手に入れたワイルドハンチ(ブルーバックチャート)。
540円をつけられてしまうハンチは、見ての通り状態が悪いです。
キズや汚れが目立って汚いですし、それにフックもスプリットリングもついていません。
このレベルは店頭に並んでいてもすぐ使えないので敬遠されちゃうんですが、今回はこいつを使えるようにバッチリ再生してみましょう。
【手順1】アルコール洗浄
それではまず最初に汚れを取り除きましょう。
アルコールを使って洗浄するのですが、あまり洗浄力が強くないベンジンやジッポライターのオイルをウエスに軽く付けます。
そして優しく拭き取ってみて、塗装が落ちないか確認しましょう。
色が落ちなければ、落とせそうな汚れはよくこすって落としてください。
ルアー側面のデコボコしている溝に入ってしまった汚れは、つまようじや千枚通しの先を少しだけ立てて掻き出すとキレイに取れます。
(ひっかき傷がつかないように注意してください)
こちらが洗浄してキレイになったところ。ボディ中央にあった黒い汚れが見事にスッキリ落ちました。
前側のフックのスレ汚れも割と落ちましたね。
全体的にポツポツと斑点になってるのは、すでにあった細かいキズです。
キズについてはキリがないのでスルーでOK。
100円くらいは価値上がったかな。
【手順2】フックが無い場合、新品を装着
ルアーにフックが無いので、新品のフックを取り付けます。
そうでなくても錆びていたり古そうだったらこの際新品に変えてしまいましょう。
新品フックにしておくことでフッキング率も格段に上がります。
用意したのは、がまかつTREBLE RB-Mの#5・#7とスミスのスプリットリング#3。
ワイルドハンチはフロント#7、リア#5なので、今回はがまかつフックで揃えてみました。
フックの番数がわからない場合はメーカーサイトにかかれているのでチェックしてみましょう。
あまりにも大きさが違うとルアー本来のスイミングバランスが崩れてしまうので、なるべく事前にチェックしておいてください。
手順としては、①ルアーにスプリットリングをつけて、 ②最後にフックを取り付け、の順番で進めていきます。
はじめにフックにスプリットリングをつけて最後にルアーに取り付けることもできますが、針がずっと手元にあって刺さりやすく危ないのでおすすめしません。
ではまずルアーにスプリットリングを取り付けます。先の細いペンチがあるとやりやすいです。
リングの端からすこし外れたところを持ちます。右利きのひとは写真の位置を持つとやりやすいです。
このすき間にルアーのリングをぐっと押し込むように差し込みます。
スプリットリング用プライヤーがあるとやりやすいですよ。
通りました。他の箇所も同様に取り付けちゃいましょう。
そして次に同じ要領でフックを取り付けます。
今回装着するがまかつRB-Mは「マジックアイ」と呼ばれる特殊形状のアイ設計になっていて、先端が薄くスプリットリングのすき間に入りやすいのがポイント。
専用プライヤーが無くてもリングの溝に「するっ」と簡単に入りました。
楽々フックを2つ取り付けて完成。
どこかに飾るわけじゃないし普段使いする分にはバッチリすぎるだろこれは…!
スプリットリングが黒というのはオリジナル感が出て良いですね〜。
ちょっとの手間で中古ルアーが1軍になる
ということで、タックルベリーで安くゲットしたワイルドハンチを復活させました。
スイミングテストも行った結果、まっすぐ泳ぐし全く問題ありません。
もし曲がって泳いでしまう場合はアイを微調整してください。
今回かかったコストは、中古ワイルドハンチ540円 + 新品フック2個 + 新品スプリットリング3個。
トータル800円くらいかな?
なんと言ってもフックが新品なのでフッキングミスの可能性は限りなく低いですよ!
こうして手をかければかけるほど愛着が湧くんですよね。
新品で買うよりも大事に使おうという気になるので、ぜひ使えそうな中古ルアーを見つけたら最高の状態に復活させてみてくださいね。