いつもwriter.appを使っていただきありがとうございます。
精度はまだまだですが、使ってもらえるというのは開発者として大変嬉しいかぎりです。
まだアプリとして未熟ではありますが、writer.appを作ってみて感じたことがありました。
自分としては未完成だったとしても、とりあえず目的を達成できるレベルで作って誰かに試してみてもらうと、その時点で必要とされていたり見向きもされないことが明確にわかる、ということです。
writer.appは必要最低限の機能しか持っていません。
それに今はデザインもとてつもなくシンプルです。
(シンプルなのは、ぼくが複雑なものが嫌いという理由もありますが。。)
それでも「音声データから自動で文字起こしをしてくれる」という本質的な機能を備わっていることによって、皆さんの課題を解決することができたのです。
要はこの根っこの部分の重要性に気づいたのでした。
最初から時間をかけて完璧にしなくたって始めは小さく試せば良いのです。
世に出すまえからサービスの核の部分がうけるっていう確証はぶっちゃけありません。
作る側としては、まずはなんでもいいから手応えがほしい。
だから小さく試して最小限の労力で検証すればいいわけです。
これはいわゆるプロトタイピングという手法で、アプリやWebサービスの企画段階でのデモ検証によく用いられます。
流れがわかる簡単なデモを使ってもらってユーザーから感想をもらったり、実際に自分で使ってみたりすることで、そのアプリの使用感や目的の達成度合いを量ることができます。
writer.appの場合は初めからプロトタイピングをやろうと考えていたわけではないのですが、意図せずそのフローに沿っていました。
ただ早く試してもらいたかっただけでした。だから多少チンケな作りだとしてもまずは使ってもらう。
それが結果的に目に見える成果に繋がったのでした。
実はこのプロトタイピングの考えは、世の中のいろいろな分野にも応用が効きます。
例えば英会話が話せるようになりたいとしましょう。
何とかして英語を習得したいからと意気込んで、始めに参考書を何冊も買いたくなりますよね。
しかし大体の人にはこの勉強方法は長く続きません。
参考書は最初の1冊を読み切る前に、積読になること間違いないでしょう。
参考書を読んだところで勉強に対するモチベーションが続きませんからね。
なので、先ほどの応用でまずはミニマムで動くことを意識すると、英会話の勉強方法を調べることから始めます。
英会話の勉強方法なんてネットにいくらでも転がっていますからググればすぐ出てきます。
忙しい方ならラジオでバンバン流れてくるスピードラーニングの無料試聴サンプルを取り寄せてもいいでしょうね。
これならハードルを低く設定して、かつノーリスクで勉強を開始できます。
そして、それを試してみた結果もっと勉強を進めたいと思えばスピードラーニングの教材にお金を払えばいいですし、一人で勉強するのが無理そうなら駅前留学で英会話塾に通うのを決断しても良いわけです。
自分が本当にやりたいかどうかもわからないうちから、無理やりやろうとしても失敗の確率が上がるだけなのです。
なので、とりあえずまずは小さく試すを意識してみてはいかがでしょうか。