地方エンジニアに必要なこと

地方エンジニアに必要なこと

この記事はex-KAYAC Advent Calendar 2018の7日目の記事です。

どうも、イソップです。
カヤックを退社後、地方で働き始めて丸3年が経ちました。
都会ではワークライフバランスを求めて地方移住を考えている方もまだまだいると思うので、今日はその辺りの話をしたいと思います。

自己紹介

2015年までクライアントワーク事業部のHTMLファイ部に所属していました。
当時はキャンペーンサイトのフロントエンド実装などのほかに、「しっかり系エンジニア」という立ち位置で自社コーポレートサイトのIR情報の実装などを行っていました。

その後は新潟県上越市に引っ越してフリーのフロントエンドエンジニアとして活動しています。
現在は主にAngularやReactアプリケーションのフロントエンド実装を行っています。いわゆるSPAおじさんですね。

プライベートではwriter.appというライター向けの文字起こしサービスの運営や、UdemyでAngularのレクチャー動画を公開してします。

地域の仕事をするか、都会の仕事をするか

さて、まず地方で働くと考えた場合に大きく分けて、地域の仕事をするか都会の仕事をするかという2つの選択肢があります。

地域の仕事をするには地元の企業に転職するのがスムーズですよね。もろに地域貢献ができます。
新潟県でもWeb系・アプリ開発・SIerなどレベルの高い会社はいろいろとあるようです。

一方で最近は都内の企業が地方にサテライトオフィスを作るケースが増えていて、ぼくの住む上越市では最近上場したテラスカイさんやAWSで有名なクラスメソッドさんらがリモートワークで業務を行っています。
また上越市のお隣の妙高市にはサイボウズの竹内さんがリモートワークされていたり、そのまたお隣の長野県信濃町ではWeb制作会社のLIGさんの野尻湖オフィスもあります。(いつもお世話になってます)

フリーランスのぼくはというと地域の仕事もするし、東京の仕事もお受けしています。
その時その時で楽しいと思える仕事を選んでる感じです。

インターネットがあれば地方でも自由な働き方が選択できる時代です。
自分がその地域で何をしたいのか、そこでどう暮らしたいのかを意識すると自分にあった働き方を選べるのではないかと割と本気で思っています。

リモートワークの注意点

リモートワークが出てきたのでここで少し触れておきましょう。

実はリモートワークではお互いの意思の疎通が難しい状況になりがちです。
その大体の場合がコミュニケーション不足。

ぼくは東京のパートナーさんと仕事をするときは、基本的にリモートでの対応になります。
その際やり取りの回数が少ないときほど、仕事がスムーズに進行しません。
メールやチャットの文字ベースでは、相手が何を考えているのかまで正確に把握できないからです。

なので、割と頻繁にビデオ通話で打ち合わせや進捗確認をするようにしています。
相手の顔を見て話せると相手の空気感もわかりますし、自分の状況をすべて話したほうがお互いに安心します。
何より口で質問したほうが早いのでストレスも少ないのです。
ビデオ通話の頻度は、毎日や2〜3日に1回、1週間に1回など状況に応じて設定しておくと安心を維持できます。

この辺は経験しながら慣れていくのがいいのかなと思います。
リモートワークにはそれなりの工夫も必要なのだと頭の隅にでも置いておいてもらえると嬉しいです。

地方の勉強会には顔を出すべし

都内にいた頃は勉強会に積極的に行っていましたが、地方だと残念ながら頻繁に開催されないのが現状です。
ともなると、新しい知識を仕入れたり、エンジニア同士の交流を深められないのでとてつもないデメリットになります。
技術情報の検索スキルは上がっても、ひとりは寂しいですよマジで。

悪いことは言わないので、参加できる勉強会があれば顔を出しておきましょう。
行ってみると色んな分野の優秀な方が多いので、場所はどこであろうが話を聞くのは面白いです。

そういえばぼくが住んでる場所では勉強会が皆無だったので、自分で開催しちゃってます。
そういうアプローチもありだと思います。「無ければ作る」の精神は大事。
その結果@Nkzn氏からReact Nativeの話をしてもらったのは貴重でした。

どこにいても発信力がカギ

で、結局地方にいて思うことは、どこにいても発信力が重要だということです。

ぼくはずっとブログを続けているのですが、ちょこちょこブログ経由でお仕事の相談を頂いたり、登壇のお誘いをもらうケースがあります。
それに勉強会で初めて会う方から「いつもブログ見てます」と言われることも多く、ブログの発信力はあなどれないなとしみじみ実感している次第です。
発信が苦手なエンジニアは多いと思いますが、アピールすることから逃げてはもったいない。

ぜひ文章を書くのが苦じゃないという人はブログなりTwitterなりで積極的に発信すると、地方にいても何かしらの変化があると思います。
それに小さくたって何でもいいから作ったら公開することも大事。誰かの目に留まるかもしれません。
地方勢のレベルの高さをアピールしようじゃありませんか。

さいごに

ということでぼくなりに地方で働く技術を書いてみました。
地方で働くこと自体は難しいことじゃないんですよ全然。
それよりも好きな場所で働きながら、どう生きていくかが重要じゃないかと考えています。
地方はいいぞ!

明日の担当はカロリくんです!

五十川 洋平(Yohei Isokawa)

五十川 洋平(Yohei Isokawa)

フロントエンドエンジニア/面白法人カヤックなどのWeb制作会社に勤務したのち、故郷の新潟に戻り独立。JSフレームワークAngularやFirebase、Google Cloud Platformを使ったWebアプリ開発が得意。 また、Udemyのプログラミング解説の講師、writer.appの自主開発や上越TechMeetupの主催などを行っています。

プロフィール

©Copyright 2022 Yohei Isokawa All Rights Reserved.