モノづくりを通して思考する奴ほど強いんだ

ぼくは昔からモノづくりが好きだ。

今ではWebを作っているが、小さいころから折り紙を黙々と折ったり、絵を書けば人一倍細かいディティールにこだわった絵を書いたり、小学校の学校行事で年間を通して野菜を作ることを楽しんだりしてきた。
誰でも「作ること」は知らず知らずのうちにやっている身近な行動だ。あなたもそうだと思う。
自分の考えるアイデアをカタチにするのは楽しいし、
それで周りの人が幸せになれば、なんとも言えない達成感や充実感がある。
また一緒につくる仲間がいれば時間や気持ちを分かち合える。

ただ、最近好きでやっていたモノづくりができているのだろうかと思ったりする。
仕事だと制限があったり、大人の事情があったりはっきり言って自由ではない。
もちろんそこは仕事として割り切るべきだが。

今日はモノづくりについて今一度考えてみたい。
モノづくりの本質とは何だろうか。

モノづくりをする人

人はモノをつくることで、生活を豊かにする。
衣食住に関するもの、生活を手助けするものを作り出して、今と同等かそれ以上の価値を生み出す。

とりわけモノを作る人、特に新しいモノを生み出す人は前向きだ。
自分が困っていること、または周りの問題を自分のことのように考えてアイデアを出す。

しかし、本当にやりたいことに突き動かされる人はアイデアを思いつくだけではない。そこから実行に移す行動力も伴う。
作りたい気持ちが強ければ強いほど実行に移すのも素早く、行動にも勢いがある。

モノづくりをする人というのは、アイデアを具現化する人のことを言うのだ。

モノづくりを通して思考する

モノづくりだけの話ではないが、「アイデアがある」ということが人間には重要だ。
前職の受け売りだが、アイデアがあれば深刻にならない。アイデアが複数あれば、1つがダメでも、また他のアイデアのアクションに移しやすいからだ。
それにアイデアを思いつくフェーズは楽しい。
ここがこうだったらいいのにとか、情報収集して組み合わせを考えて徐々に思いついたり、ふとした瞬間にどこからお告げがあったように頭に湧いてでたりする。
それは人間生まれ持っていて、みんな平等な能力だ。

また、一人では思いつかないものも、誰かと考えれば単純に足し算するどころか、掛け算にすらなって爆発する。
つまり「コラボレーション」だ。
昔に比べてコラボが多いと感じるのは、一人以上の多くの知見や経験が必要なアイデアが求められる時代になったということだと思う。
ただそれにしても、一人ひとりのアイデアや思考は絶対的に必要になってくる。

今やソーシャルな時代だ。
誰かと組んでみるのもすごく面白いし、誰も考えつかないようなアイデアが爆発するかもしれない。

与えられたものをどう使うか

マインドの話もしておきたい。

お金がないからできないとか、自分には学歴がないからダメだとか、環境が悪いからできないんだ、という話をよく聞く。
それは自分では何も出来なくて、周りの誰かからチャンスを与えて欲しいと切に願っているようにしか聞こえない。
つまり、自分は何もしないくせに周りに甘えてるわけだ。誰かがなんとかしてくると。

先程も言ったように、こうゆう人はアイデアがない。
自分の思考が停止していて、世の中の流れにただ流されている。

こういう人こそ一人になって、自分に足りないものに気づいて、
アイデアを考えて、モノづくりした方がいい。
今あるものを自分に作用させるのだ。

もし欲しいものがあってすぐに手に入れることが難しいのであれば、自分で作ってしまうのが手っ取り早い。
何を与えられるかではなくて、与えられたモノを最大限活用して自ら作るのだ。
自分で作れないシロモノだったら誰かに相談しても良いと思う。
手を差し伸べてくれる人は必ずいる。

はっきり言って、金や学歴や環境とか言ってるうちは都合のいい言い訳であり、問題解決には何も関係ない。

「誰かにやらされている」と思うなら

モノづくりにおいては、やらされていると感じた途端、モノづくりへの情熱が薄れてしまう。
自分本位ではなくなって、やりたいことができなくなる。

最高のものを作りたかったら、モチベーションを保つことが重要になる。
最終的には精神論だ。
しかし、日本人は精神的に頑張りすぎるところがある。

忙しいことは理想だと思う?いや、自分の時間を確保して有意義に使える努力をした方がいい。
忙しいのが悪いのではなくて、自分の時間を好き勝手に使えた方が断然生産的だからだ。

自分の時間を大切にする。
たまにはストレスが溜まっているかもしれない、と自分を労っても良いのではないだろうか。

「押してダメなら引いてみろ」
ぴったりなことわざが世の中にはある。

あなたにとってのモノづくりとは

モノづくりの定義は人それぞれだ。
各々の考え方があって良いと思う。

1つ言えることは、考えて行動できる奴は強いということだ。
思考と行動が伴えば、アイデアを具現化できる。それに意図せず前向きにもなれる。
実にシンプルな話である。

考えてばかりで何も出来ない人はとりあえず何も考えずに動いてみたらどうだろうか。
きっとそうゆう人は頭が良い人なんだと思うが、
何も考えないほうが良い結果になることも多々ある。
何もしないのが一番もったいない。

これからどんなモノづくりに出会えるか楽しみだ。

五十川 洋平(Yohei Isokawa)

五十川 洋平(Yohei Isokawa)

フロントエンドエンジニア/面白法人カヤックなどのWeb制作会社に勤務したのち、故郷の新潟に戻り独立。JSフレームワークAngularやFirebase、Google Cloud Platformを使ったWebアプリ開発が得意。 また、Udemyのプログラミング解説の講師、writer.appの自主開発や上越TechMeetupの主催などを行っています。

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